日本市場で成功するためのCMS選定ガイド:多機能性・セキュリティ・日本語対応のすべて
はじめに
日本のインターネット市場は独自の特性とニーズを持っています。この記事では、日本市場での成功を目指すために考慮すべきCMS(コンテンツマネジメントシステム)の選定ポイントについて、具体的に解説します。
CMSの選定ポイント5点
1 - 日本語対応
日本市場で成功するためには、CMSがしっかりと日本語に対応していることが必須です。翻訳エラーや文字化けは、ユーザー体験を大きく下げてしまいます。
日本語対応のチェックポイント
UIが日本語である
管理画面や設定ページが日本語で操作できること。これによって、非英語話者でもスムーズに操作できます。
自身しか触らず、英語が得意だった場合はそれでも良いかもしれませんが、CMSを他の人が触る場合に他者が全て英語が得意とは限りません。
日本のサイトを作成する場合、日本語で操作、設定ができるのが重要な要素の1つです。
SEOにおいても日本語のメタデータやURLをしっかりサポートしている
日本語のキーワードやディスクリプションが正確に検索エンジンに認識されるように、CMSがしっかりとサポートしているかを確認。
2 - 多機能性
ブログ投稿から商品販売、予約システムまで、一つのCMSで多くの機能を持つことが理想です。
多機能性のチェックポイント
ソーシャルメディア連携
Facebook、X(旧Twitter)、Instagram、TikTokといった主要なソーシャルメディアと簡単に連携できるか。
各SNSのアイコンを表示してリンクするだけのものや、ウィジェットを配置するもの。記事から特定のSNSに投稿できるものなど、連携方法も様々です。
SNSを活用してサイトを制作したい場合はCMSで可能な連携を調べてから選択すると良いでしょう。
電子商取引機能
いわゆるEC機能です。
ECサイトやEC機能が一部必要な場合は、商品の登録や在庫管理、決済方法の設定などが一元管理できるCMSかどうかが重要になります。
本格的なECサイトなのか、それとも多少EC機能があった方が良いなど、その規模によってもCMSを選びましょう。
特に本格的なECサイトを作成したい場合はECサイト制作に特化したCMSを選ぶことをおすすめします。
カスタムフィールドやフォーム作成
特定の情報を集めるフォームや、記事に独自のフィールドを追加できる機能があるか。
お問い合わせフォームや申し込みフォームはサイトの目標最終到達点(コンバージョン)となることが多いです。
以下にお客様から必要な情報を送ってもらうかは非常に大事なことです。そのフォームのカスタマイズができるかどうか。
また、CMSだけの初期の機能では補いきれないものをカスタムフィールドなどを作成し更新を楽に設計したりすることができるかも重要な要素となります。
3 - セキュリティ
サイバーセキュリティは全世界共通の問題ですが、日本でも無視できない問題です。CMSのセキュリティ設定やアップデート体制は確認しておきましょう。
セキュリティのチェックポイント
SSL対応
サイトがSSL(Secure Sockets Layer)に対応していて、安全なデータのやり取りができるか。
こちらはCMSの機能というよりサーバー側での要因が大きいですが、クラウド型のCMSの場合はしっかりとSSLに対応していることを確認しましょう。
定期的なセキュリティアップデート
CMSがセキュリティ上の問題に対して、定期的かつ迅速に対応しているか。
古いCMSで更新が止まっている場合などはセキュリティのリスクがある可能性があるため注意しましょう。
また、新しいCMSであっても自身でバージョンアップをしっかり行わない場合はリスクに晒されるので注意しましょう。
データバックアップ機能
万が一のデータロスに備えて、簡単にデータバックアップが取れる機能があるか。
4 - 独自ドメイン対応
ブランディングに独自ドメインは欠かせません。CMS選びにおいても、独自ドメインが使用できるか確認は必須です。
独自ドメイン対応のチェックポイント
独自ドメインの設定方法
独自のドメイン名を設定するプロセスが明確で簡単にできるか。
自身でサーバーを用意しないCMSは独自ドメインが設定できなかったり、独自ドメインを使用する際には別途費用がかかる場合もあります。
独自ドメインの使用を検討している場合には、キチンと設定できるCMSを選びましょう。
独自SSL証明書の導入
自前のSSL証明書を使用できるか、それが容易に設定できるか。
クラウド型のCMSでSSLに対応していても、ご自身で契約した独自のSSLを設定したい場合もあります。
しかしサービスがそれに対応していなければ設定することができないため、独自SSLを設定する可能性がある場合は事前に確認が必要です。
5 - サポート体制
問題が起きたときに、日本語でサポートを受けられるかは非常に重要です。
サポート体制のチェックポイント
日本語のカスタマーサポート
問題が起きた際に、日本語でサポートを受けられるかどうか。
どれだけ優秀で高性能なCMSでも使用する以上、何か困ったことが起きることもあります。
その際に日本語でのサポートが受けられない場合に問題の解決に至らない、もしくは余計に時間と費用がかかってしまうという可能性があります。
ユーザーコミュニティやFAQが充実している
オンラインでのコミュニティやFAQが充実しており、一般的な問題については自分で解決できる資料があるか。
困った際には自分で検索したりして解決できるのが一番です。
コミュニティが活発だったり、検索時に多くの記事が出てくるなどするCMSは問題の解決が容易になる可能性があります。
これらの詳細なチェックポイントを参考にして、CMS選定してみてください!
日本で使用するのにおすすめのCMS3選
1 - WordPress(ワードプレス)
- 日本語対応: 日本語版がしっかりしており、多くの日本語のプラグインやテーマもあります。
- 多機能性: 非常に多くのプラグインがあり、カスタマイズが容易です。
- セキュリティ: 定期的なアップデートがあり、多くのセキュリティプラグインも存在します。
- 独自ドメイン対応: もちろん、独自ドメインは設定可能です。
- サポート体制: 日本語のフォーラムや資料が豊富にあります。
世界でも一番有名なCMSです。
日本語のコミュニティや検索した際の情報件数もピカイチで、一度CMSでサイトを制作してみたい!という方には非常に敷居が低くおすすめです。
2 - a-blog cms
- 日本語対応: 日本製のCMSであり、日本語対応は完璧です。
- 多機能性: ビジネスから個人ブログまで、幅広い用途に使用できます。
- セキュリティ: WordPressと比べても非常に安全性が高く、定期的なアップデートもあります。
- 独自ドメイン対応: もちろん、独自ドメインは設定可能です。
- サポート体制: 日本の企業が制作しているため困った際のサポートが充実しています。
WordPressよりもセキュリティに強く、管理画面も日本人にわかりやすく扱いやすいです。
初期にライセンス費用がかかりますが、総合すると非常に扱いやすいCMSです。
3 - EC-CUBE
- 日本語対応: 日本製のCMSであり、日本語対応は完璧です。
- 多機能性: 主に電子商取引に特化しており、多くの機能が備わっています。
- セキュリティ: 日本の法令に準拠した形での運用が可能です。
- 独自ドメイン対応: もちろん、独自ドメインは設定可能です。
- サポート体制: 日本語のサポートが充実しています。
高性能なECサイトを作る際に向いています。
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