サーバーって何?
ホームページを作りたい!そんなことを考えているあなた!
サーバーってご存知ですか?
調べてみると「サーバー」ってものが必要って書いてあるんだけど、でもよくわからない...。
そんな方も多いのではないでしょうか。
今回はホームページで使う「サーバー」について説明したいと思います。
サーバーはざっくり言うとただのパソコン
相当端折りました。
でもそうなんです。極論いえば、サーバーはただのパソコンです。
私も昔、よくわかっていなかった頃は「サーバーってなんだろう」「何かすごいものなんだろうな」などと考えている時がありました。
Webサーバーとは?
サーバーとはサービスを提供するものを指します。
ホームページでいうサーバー(Webサーバー)とは、ホームページを形作る要素であるHTMLファイルや画像データ、CSSやJavaScriptのファイルといったものを格納していて、尚且つそれらを必要に応じて見たい人(クライアント)に公開する機能を有している(サービスしている)コンピュータのことを指します。
サーバーという定義では広すぎるため、今回の記事ではWebサーバーを主としてお話させていただきます。(これより以下に出てくる"サーバー"は"Webサーバー"のことだと思ってください)
だったら市販のパソコンもサーバーなの?
ここが少しわかりにくいんですが、パソコン=サーバーではなく、パソコンをサーバーにすることができる、という表現が正しいです。
全てのパソコンがサーバーというわけではなく、「サーバーにすることができる」のです。
Webサーバーにする、ということ
前述したように、通常のパソコンもWebサーバーにすることができます。
ではどのようにするのでしょうか?
あなたがHTMLなどでホームページを自作したとします。
そのファイルを開くと、あなたのパソコンのブラウザで表示されるかもしれません。
ただ、それはあなたのパソコンでしか見れず、誰か他の人のパソコンからそのホームページをみることはできません。
これは当然です。
他人のパソコンの中身を勝手に見れては大問題です。
当然アクセスすることはできません。
そこであなたは外部の人に自分のホームページを見てもらうためには、「見てもいいよ」と自分のパソコンの中身を外部に「公開」しなければいけません。
公開=ホームページを見れるように(サービス)する。
これが「Webサーバーにする」「Webサーバーを作る」ということです。
Webサーバーを公開するにはどうすればいいの?
サーバーを公開するために必要なのは以下の要素です。
- サーバーとして利用するパソコンにWebサーバーを公開するためのサーバーソフト(Apacheなど)がインストール、設定されており、起動している
- 外部からアクセスするために、グローバルIPが割り当てられている環境で、サーバーとして利用するパソコンがインターネットに常に接続されている
- Webサーバーとして公開する領域(フォルダ)にHTMLなどのWebに必要なファイルが正しく設置してある
これらの要素を満たせば、あなたの持っているパソコンもWebサーバーとして利用でき、自作のホームページを公開することができます!
あなたのパソコンはWebサーバーに最適ではない
ここまで「通常のパソコンでもサーバーになります」とお話してきましたが、なるならないとは別で、良いか悪いかでいえばおそらくあなたのパソコンはサーバーには向いていません。
なぜならば、サーバーにはサーバー向きのパソコンが存在するからです。
きっとあなたのパソコンは、マウスで操作し、フォルダをクリックすれば開き...といったような直感的な操作ができるものをお使いではないでしょうか。
それらの機能、サーバーには不必要です。
サーバーは、外部(クライアント)から要求された情報をもとに処理し、必要な情報を返す機能です。
Webサーバーでは、外部(クライアント)が「このページがみたい」というように要求してくるので、そのページの情報を返してあげる機能だけで十分なのです。
サーバーに必要な機能、それは外部要求に大して、最も早く情報を返す。それだけです。
画面に表示するのは外部(クライアント)のパソコンです。サーバーではありません。
サーバーはあくまでも情報をやりとりするため、必要な情報を探すためにパソコンの性能を使います。そのためサーバーとなるパソコンには、それらのサーバーの役割から関係ない機能は概ね省いてあります。(不必要な能力を持たないことで、それらから起こりうるセキュリティのリスクも回避できます)
また、コンピュータが壊れた時のことも考え、バックアップやその際の復旧についてもしっかりと対策しておく必要があります。
そう、サーバーにはサーバーとして作られたコンピュータこそがふさわしいのです。
レンタルサーバーという選択肢
結局サーバーとは極論いえばただのパソコンだけど、サーバーにはサーバー専門に作られたパソコンじゃないとダメ。
じゃあどうしたらいいんだよ...とお考えのあなた。
それは簡単です。
レンタルサーバーを借りましょう。
レンタルサーバーとは
レンタルサーバーというのは、ざっくり言うと「サーバー専用のパソコン」を貸してくれるサービスです。
「え?パソコン貸してくれるの?」
と思われるかもしれませんが、実物のパソコンではありません。
サービス元が所有するコンピュータの中にあなただけが使える「領域」を用意してくれて、そこを貸してくれるサービスです。
また、これらの領域は「Webサーバー」として初期設定してくれているので、あなたは借りるだけで難しいWebサーバーの設定を行わなくても簡単に使うことができます。
自身で全てのサーバーの設定や物理的保守をすることを考えると、非常に安く、便利なサービスなので、ホームページやWebサービスを制作する際はレンタルサーバーを借りることがまず前提になると思います。
レンタルサーバーどれがいいかわからない
レンタルサーバーのサービスもたくさんあって、どれを選んだらいいかわからないという人も多いかと思います。
最近ではAWS(Amazon Web Services)などのサービスも注目を集めていますが、ここでは旧来からWebではおなじみのレンタルサーバーの中からおすすめのものを独断と偏見で紹介します。
迷ったらここ! 全てにおいておすすめ!XSERVER
サーバーの安定感、速度などどれも逸品で、それでいて何よりも、管理画面のUIが非常にわかりやすい!
月額も1,200円程度からレンタルすることができてリーズナブル。
管理画面のUIがわかりにくいサービスが多い中、その中でも珍しくXSERVERは非常にわかりやすい見た目になっています。
各種サーバーの機能や、データベースの作成、メールの作成など、非常に扱い安く本当におすすめです!
https://www.xserver.ne.jp/
安心の低価格!ロリポップ!
ホームページは作りたいけど、月額を少しでも抑えたい。
そんな方におすすめなのがロリポップです。
月額1,000〜1,500円が多いレンタルサーバーサービスの中、ロリポップはなんと500円!
(500円より安いプランもありますがおすすめは500円のハイスピードです!)
管理画面も悪くなく、コスパは最強!
とりあえず安くホームページを維持したい方にはおすすめのサーバーです。
https://lolipop.jp/
レンタルサーバーの会社ごとの違いは何?
ここまでおすすめのレンタルサーバーを2社ご紹介しましたが、そもそもレンタルサーバーの違いって金額以外に何があるんでしょうか。
ざっくりと各社やプランの違いをご紹介します。
1. 速度や安定感
サービス会社やプランによって、速度が遅かったり、頻繁にサーバーへの接続ができない場合(障害)が起きたりします。
サーバー障害自体はなかば仕方ない部分もありますが、それらへの対応のスピードや、対処の仕方、そもそもそうならないような対策など、各社によって様々です。
特に速度については、体感できるほど変わることがあります。
2. 管理画面でできること
管理画面では様々な設定が行えます。
WordPressをはじめとした簡単インストール機能や、PHPのバージョンを変更できるのか、Web上でFTPやメールを使えるのかなど、各社によってできることが異なるため、自分の作りたいホームページに合わせてレンタルサーバーを選ぶ必要があります。※お客様のレンタルしているPHPのバージョンが非常に古く、バージョンをあげることができずに機能を追加できない案件などもいくつか見てきました。
3. セキュリティ対策
レンタルサーバーは常時ネットに接続しているので、常にセキュリティのリスクを抱えています。
サービス会社はこれらのリスクに備え、セキュリティ対策を行っています。
そのため、セキュリティの高さを売りにしているレンタルサーバーも多く存在します。
その他にもたくさんありますが、金額とその他上記に挙げた内容などを考慮し選んでもらえると良いサーバーに出会えると思います。
まとめ
- サーバーというのは、"サーバー"という機能に特化して作られてはいるが、元を正せばただのパソコンと同じ(市販のPCでもサーバーになりうる)
- 自分でサーバーを作るのは大変なので、いろいろ揃っているレンタルサーバーが簡単